【製品について】 イギリス Rola (Celestion)社の6.5inch(16.5cm) アルニコ ロクハン フルレンジ、S6KQ 4039。商標や端子の鉤型の形状などからして、1950年代の製品と思われます。同じアルニコ・ロクハンのK6QOと並んで、現在では、ギター用スピーカー・メーカーとして有名なCelestion社が、まだまだオーディオ用スピーカーに高い比重を置いていた時期の製品です。Pairでの出品になります。 1949年、スピーカーの生産拠点をイギリスに移したRola社は、英国Celestion社を買収し、Rola Celestion社としてスタートしました。そのため、この時期の製品には、Rola、Celestionのいずれかの商標が使われています。出品のユニットでは、設計・製造はCelestionですが、商標のメーカー名はRolaになっています。 音質的には、基本的に、当時のイギリスの老舗メーカーの小型ユニットらしく、周波数帯域をけして無理に欲張らず、品位が高くかつ充実したアルニコならではの中域を核にして、バランスの良い音楽を奏でてくれます。また、エッジが相当薄く漉かれ(光にかざすとよくわかります。)、素直な反応に一役買っているようです。さらには、ボーカルや独奏曲などを聴くと、いかにもシングルコーン・フルレンジらしい定位の良さ、ロクハン・サイズからもたらされる自然な音場にも捨てがたい魅力があります。 使い方としては、後面開放の箱に納め、比較的小音量で、夜間など、しっとりと音楽を聴くという使い方が、まずはお薦めできると思います。また、このシリーズは、たおやかなイングランド・トーンをベースにしながらも、Celestionらしく、当時としてはかなりのHiFi系ユニットとして設計・製造されています。したがって、15リットル前後の密閉箱に納めて、スケールの大きいHiFiシステムとして仕上げることもよいと思います。 響きが豊かで、能率も高いので、小出力でも、音質の良いアンプを使っていただければと思います。(ダンピング・ファクターの小さい管球式のシングル・アンプなど、最適だと思います。)  ラウンド径16.5cm。取り付け位置は、ネジ穴対角でおよそ15.5cm。ロクハン・ユニットの標準的なサイズになっています。イングランド・トーンの、状態の良い、アルニコ・ユニットは数が少なくなってきています。この機会にいかがでしょうか。 【商品の状態について】 〇 半世紀以上前の製品です。さすがに、フレームには汚れや錆が見られますが、肝心の音質にかかわる振動系そのものはとても良い状態を保っています。 〇 この時期のフィックスド・エッジの宿命ともいえるエッジのキレットもあまり見られません。(ごく小さなものが１、2カ所見られますが、問題となるようなレベルではありませんので、そのままにしてあります。) 〇 DCRは揃っており(公称インピーダンス３Ω。４Ωの扱いでよいと思います。)、音圧差も通常の使用で問題のない範囲に収まっています。 【その他】 発送はヤマト宅急便１ヶ口。送料着払いでお願いします。 輸送中の何らかのトラブルで、製品としての機能に問題があったり、状態が説明と著しく異なったりした場合、2週間以内に、その旨ご連絡いただければ、返品は受け付けます。 なお、同時に、趣味の音響製品を何点か出品しておりますので、よろしかったら、そちらもご覧ください。